ウリ科のある野菜の沖縄方言が、今ではゴーヤーという一般流通名となっている。一昔前はニガウリの名で売られ、60年以上前は、標準和名のツルレイシの名で売られていた。インド・ボルネオなど熱帯アジア原産で、15~16世紀に中国に伝わり、日本へは16世紀頃に伝来。ゴーヤーの名が一般化したのは1990年代から始まった沖縄料理ブームでのゴーヤーチャンプルー、2001年に放送された沖縄県小浜島と沖縄本島を舞台にしたNHK連続テレビ小説『ちゅらさん』で登場したキャラクター人形「ゴーヤーマン」の影響によるものと思われる。温暖化が注目されだした近年は、成長が早くウリハムシによる食害が比較的少ないことから、グリーンカーテンの材料としてよく植栽されている。雄花と雌花があり、雌花に結実する。
油を使って高温で調理することで、苦味を適度に抑える料理に使われている。苦み成分はククルビタシンというフラボノイド系の成分によるもので、摂取し過ぎると下痢、胃腸障害等が生じる可能性があるので要注意。