これは、日本名クロタネソウ、園芸店でニゲラの名で売られているキンポウゲ科秋まき一年草の花と花後の袋果。ニゲラ属(クロタネソウ属)16種のうち、園芸店で扱うのは主としてニゲラ・ダマスケナ種(Nigella damascena)だ。袋果は茎ごと陰干しにして、クリアラッカースプレーを吹きかけると、素敵なドライフラワーになる。袋果の中の黒い(ラテン語=Niger)タネは、ブラッククミンと呼ばれ、カレーのスパイスとなっているが、それはニゲラ・サティヴァ(Nigella sativa)の種子のみで、日本での栽培は少ない。なにしろ、キンポウゲ科なので他のニゲラの種子は有毒。西欧では花をLove-in-a-mist、袋果をDevil-in-a-bush と呼ぶ。詩的ですね。