6月の植物 エキナケア(バレンギク)の花

北米中東部のミネソタ州からテキサス州にかけての各州に9種類が自生する多年草。日本で観賞用に栽培されているのは、オハイオからジョージア州に分布するエキナケア・プルプレア(ムラサキ・バレンギク)種。北米インディアンが外傷の手当に使用してきたハーブで、草丈60㎝~1mとなり、根が肥大する。エキナケアは免疫機構を刺激し治癒を促進する、免疫賦活薬としての効能があり、多くの薬剤が製造されている。紫、濃い桃色、白、黄色、赤色の花をつけ、突起した中心球果をもち花弁は舌状花で下向に咲く姿が、火消しの纏(まとい)にのれんのように付いているふさふさした部分(馬簾)に似ている所からの名前。花びらが散ったあと球状に残る頭状花はドライフラワーとして使用できる。