夏に高さ1mほどの長い花茎を出して、ほぼ白色~薄紅色の花を咲かせる。夏から秋にかけて山で採取したチチタケ(チタケとも言う)を、持ち帰るのに、本種の長くて堅い花茎にチチタケをさして持ち帰ったことからの名前。チチタケは独特のよい出汁が出るため、特に栃木県ではマツタケよりも高価に取引され、炒めたナスとチチタケをつゆに用いる「ちたけ蕎麦」は代表的な郷土料理となっている。さて、チチタケの傘の部分はもろいのだが、チダケサシの花茎をどのようにチチタケにさして持ち運んだのだろうか。柄の部分にイワシの目刺しのように並べて花茎をさしたのだろうか、それとも、傘の上から柄の根元部分へ挿し通して、傘が触れ合って欠損しないよう固定して運んだのだろうか。目刺しのように刺したなら「乳茸刺」だが、傘から柄へ通して運んだとなると「乳茸挿」ではないだろうか・・・書物では一様に「乳茸刺」となっているが・・・・。ヒマ老人の考えることはくだらない・・・・か。