8月の植物 タイタンビカス

花は20~25㎝の大輪で、草丈2~3mに成長する。一つの花は一日花であるが、株立ちした大株になると次々と開花するので、大きな花が多数咲いて、美しさと存在感に圧倒される。ハイビスカスの花を大きくしたような花姿で、繁殖・成長力の圧倒的な強さから、「巨神タイタン」に因んで「タイタンビカス」と名付けられたようだ。アメリカフヨウとモミジアオイの交配選抜種で、三重県津市の赤塚植物園が作出し、2009年から全国販売された全く新しい園芸品種であり、絶大な人気を誇っている。
だが、小生は名前が気に入らない。巨大で強靭だからタイタンは良いとして、ビカスとはなんだ?意味不明の言葉で、これではどんな植物かも想像がつかない。ハイビスカスのハイを省略し、更にビスカスのスを省略してビカス・・・・か。日本人がすきな省略語だ。和名もなく、どこの国の言葉でどんな意味かもわからないタイタンビカス、これがこの秀逸で見事な花の正式名称である。可哀そうだ。