茎の先端に、穂状の長さ10㎝~25㎝総状花序をつけ、淡紫色の多くの花をつける。長い花序を風になびかせる涼しげな姿は、高原の夏を代表する花の一つであり、多くのファンがいる。湿気を好み、谷沿いや湿り気のある草原に多い。茎は直立し、そこに4~6枚の葉が車輪状に生じる。その様子を五重塔など寺院の塔の上に立つ九枚の笠(九蓋)になぞらえて、九蓋草と名付けられた。以前は高山植物のウルップソウと同じクワガタソウ科に含められていたが、現在ではオオバコ科の仲間となっている。よりによってオオバコ科とは、クガイソウが可哀そうだ。イメージダウンも甚だしい。