7月の生きもの スズバチ

元来は東南アジアのハチで、1990年代に小笠原諸島で発見されたのが最初。現在では日本全土で見られる。枝には球形(鈴形の)、壁などにはお猪口をひっくり返したような形の巣を粘土で作り、その中に幼虫を産み、麻酔で眠らせたイモムシを餌として一緒に閉じ込める。いくつかそのような個室ができると、その全体を覆うように泥の覆いを作ってかぶせる(写真参照)。スズバチの幼虫はそのイモムシを食べて成長する。スズメバチ科に属するが、単独性の種で、人間に襲いかかる攻撃性は少なく、刺されても毒性は弱い。玄関の軒先やベランダの屋根などに、粘土製の巣をつくり、建物を汚すので、取り除くことをも考える。だが、この巣はこのままにしておきたい。というのは、オオセイボウ(大青蜂)という、青から緑色に美しく光る蜂が、このスズバチの幼虫に寄生して繁殖するからである。このオオセイボウの姿を見たいので、スズバチにしばらく軒を貸してやろうとの魂胆である。人間て・・・勝手だねぇ。因みに英名はJewel wasps といい、宝石蜂(腰の細くくびれた蜂)という。