6月の生きもの ジャコウアゲハの幼虫

ジャコウアゲハの成虫は黒いアゲハチョウで、オスの下腹部はジャコウの香りがすることが名前の由来。幼虫は、食草のウマノスズクサを食べて、アリストロキア酸(アルカロイド)という有毒成分を貯めこむ。これにより、幼虫、成虫とも小鳥などから身を守っている。クロアゲハ、カラスアゲハ、ナガサキアゲハ、などのアゲハチョウなどの黒いアゲハチョウやアゲハモドキなどの蛾は、ジャコウアゲハに擬態していると考えられている。蛹は美しく目立つ黄色で、番町皿屋敷のお菊の亡霊の姿に似ていると見て、お菊虫の別名がある。