6月 コミスジの幼虫と成虫

翅の模様と飛び方が特徴的なチョウである。パタパタと2~3回羽ばたいた後は、翅を広げて滑空するコミスジは、前翅に1本、後翅に2本の合計3本の白い横帯模様がある。クズ、フジ、ハギ類、ノササゲなどを食草とするので、郊外に出ればよくみられるチョウで、市街地でもフジやハギが植栽されているところでは見ることができる。観察園では、幼虫はフジの葉の主脈を残し他の葉脈を切断して枯葉を巻いた構造物をつくり、それに似た色と形の幼虫の体を目立たないようにしている。枯葉と見分けるのが難しい。